2021年を振り返る

この記事は、慶應理工アドベントカレンダー2021の25日目の記事です。遂に最終日だぜ!!

adventar.org

qiita.com

↑前日の記事。イベント通知で親コンポーネントに知らせてWYSIWYGを実装する感じ、コード量も減るしSPAの良さだな〜。


今年ももうこんな時期だ。

一年過ぎるの早いな、去年より全然早く感じる。年を取るたびにどんどん早くなっていってしまうのか。

毎年やっていることだし恒例ということで今年も一年を振り返る。

幸い今年は振り返られるぐらいにブログ記事を書いていたらしい。

ではいこう。


以下目次


自己紹介

情報系の学科所属の大学4年生。ノリでアドベントカレンダーを開催したら案外良い感じになって嬉しくなっている。本当にありがたい。


1月

yapatta.hatenablog.com

やぱった氏、一年の目標を書く。まあとは言いつつこれは具体的というよりは精神的な目標だ。


この月は大学の課題に追われていた気がする。大学3年生履修授業が多くてそれなりに忙しい。。。

ただ当時コンパイラの授業は本当に楽しかった。 コンパイラのフロントエンドとバックエンドをOCamlを使って実装するものだった。

オレオレ言語の字句解析→構文解析構文木の構築→文法チェック→x86アセンブリコードを生成、という一連の流れを実装した。 実際に動くものを作っていきながら新しい機能がどんどん出来上がっていくのも楽しかったし、言語処理系を実装することにおいてOCamlの表現力に感動した気がする。

2020年の秋に正規表現をめちゃくちゃ勉強したこともコンパイラを学習する上で生きたのかも知れない。計算理論楽しい〜ってなっていた(因みに学科が情報科学系でなかったためかCSの学科にも関わらず計算理論系の研究室が存在しなかった...)。

あとはお正月に逃げ恥の再放送をしていて、何を思い立ったのか恋ダンスをずっと練習していた気がする。


2月

ブログを振り返ってみる。セキュキャンのグループワークで皆で円周率計算を極めていた。円周率計算をできるだけ大きな桁で高速に行えるようにしたい!と。

yapatta.hatenablog.com

この記事はZennで上げたものの転載。


github.com

自分の円周率関係の進捗のレポジトリ、3月まで更新をしていた。


NTT Performance Tuning Contestに参加した。インスタンス3台中1台を使えない苦境の中であっても圧倒的ポテンシャルを見せつけてしまい2位になってしまった。


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How to be 聖徳太子 Home

サポーターズ主催ハッカソンに参加した。学びを最大化するには同時刻開催の複数講演を聖徳太子のように同時視聴できるようになったら学びを最大化できるという狂った仮説のもと、複数動画を同時視聴して動画への理解をクイズ形式で答えていきながら冠位を上げようというコンセプトで作成したアプリ。冠位十二階をモチーフにレート制を導入、大徳目指して頑張ろうぜ!!!因みに審査員はこの遊び心を評価しなかった、ひどい話だ。

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How to be 聖徳太子 冠位

プログレスバーにおけるレート変化のアニメーションは音ゲーのそれ顔負けである(上のは静止画だが)。

github.com

作ったアプリケーションのレポジトリ


yapatta.hatenablog.com

読んだ本について。去年からチマチマ読んでいた実践Rustプログラミング入門を読了した。Rustに習熟したい一心で円周率計算もRustで実装していた。何でRustなの?だってかっこいいじゃん。

あとは去年貰ったさくらの無料クーポンを使ってDocker SwarmとかKubeのハンズオンクラスタ環境を作って遊んでもいた。Docker実践ガイド第2版自体は2019年に出版された古い本だがコンテナ技術の基礎を学ぶのにとてもいい本だった。LXDだったりにも全然応用できる知見。


3月

研究室の輪講が忙しかったというか輪講の記憶ばかり強く残る。世知辛いぜ。週3~4で毎日4時間輪講があるの辛かったぜ。さらに輪講準備に時間がかかっていたと思うと研究室に大分束縛されていたな。 輪講のキツさを調べずに研究室を決めていた当時の自分をぶん殴りたい。

さらにパタへネ本の5章を輪講で担当してしまったがために地獄になった。ただ記憶階層についてここまで真剣に学んだのは初めてだった。

他にDocker実践ガイド第2版を読了した。macvlan、overlay networkあたりのネットワーク仮想化技術に興味を抱いた。簡単に説明するとmacvlanとは実NIC上に仮想NICを作れる機能。仮想NICMACアドレスを振れる。overlay networkとは物理的なネットワーク上に仮想的なネットワークを構築するといったもの。

Yahoo! JAPAN主催のOpen Hack U 2021 Onlineに参加した。生活習慣バトラーというアプリを開発した。スマートウォッチから自動取得したアクティビティ情報を元に生活習慣をスコア化!友人もしくはグローバルでスコアを競い合い健康生活の頂点を目指せ!というコンセプトのアプリ。

www.slideshare.net

おーじぇい氏制作のスライドが冴え渡っている。


yapatta.hatenablog.com

そういえばこのタイミングでタップダンスを始めたな。恋ダンスを練習するのが楽しすぎてその勢いでダンス教室の体験に行った。一番自分に合ってそうなのがタップダンスだった。


4月

研究室の輪講で消耗していた。論文精読してスライドにまとめて発表するの辛かった〜。

あと大学院入試、弊大学だと大学院への推薦入試の書類提出が4月中なの普通にヤクザだと思う。研究のけの字も知らないうちに大学院の出願をしている感じ。まあただ早めに大学院合格を貰っておけば選択肢が増えるってのは良いことか。

記憶に残る授業としてVLSI設計について。TinyMIPSを論理合成して高位合成して配置配線して階層設計したりする授業。Verilogって言語永遠に書ける気がしない。てかろくなリンタもフォーマッタもない。


yapatta.hatenablog.com

将来が良く分からなくなっていた。


yapatta.hatenablog.com

なんかのオマージュのようなタイトルのお話。


5月

輪講と卒業単位と大学院の先取り授業が辛い。普通に忙しい。大学4年というものを暇なものと想定していたがどうやら想定は外れたようだ(人の話を聞け)。


yapatta.hatenablog.com

普段使いのマシンのOSをArchにしてから快適さが段違いになった。


yapatta.hatenablog.com

当時読んだ本。


このとき大学院の先輩たちとふつうのLinuxプログラミング 第2版を一緒に読んでいた。Shellとウェブサーバの実装が良い勉強になった。

どうして動くんだろうという好奇心のもと仕組みを探求してさらにそれを実際に作り上げるってのは本当に楽しい。

一例としてデーモンってどう動くんだろうとか。標準入出力を切り離してさらに現在の制御端末を切り離すことでプロセスがバックグラウンドで動いているかのようになる。確かに納得だ。仕組みを理解することがまだ世の中に無いものを作るスタートなのだろう。ワクワクする。


github.com

本で触れたコードを全てRustで書き直したやつ。Rust力が段々着いてきた。コードは書いた分だけ力がつく気がする。


6月

自分の中のモヤモヤを飲み込めなくなって精神と身体を壊した時期。研究室関連の活動を休んでいた(大学院先取り授業も休んだ)。 回復に数ヶ月ぐらいかかったけど自分の好き嫌いに向き合えた大事な時間だったと今になって考えている(自分の感情を大切にしなきゃな)。大学在学中であったため合法ニートができたのは不幸中の幸い。

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自分の思いを素直に吐き出して公開したら予想外に反響が多くて驚いた。と同時に気持ちが楽になった、読んでくれた人たちと繋がり合えた気がしたんだ。


卒業単位のために一応VLSIの授業には出席していた。これはそのときのかなり映える配置配線。


7月

身体の調子が良くなってきたので研究を少し再開。というか再開したくなかったが8月には卒論の中間発表というのが待ち構えており準備しなければならない。世知辛い〜。

結局卒業を優先して大学院の先取りは1授業以外全部捨てることになってしまった。ただそのおかげで時間が取れて卒業単位のVLSI設計の授業を研究室の友人と頑張れた。一人だと最終課題をやるモチベーションが無くて落単していただろうから、けつを叩いてくれて本当に助かった。


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当時中間発表が嫌すぎて、野次馬感覚でオリンピック開会式に出向いて遊んでいた。


8月

何とか中間発表を乗り越えた。同期が偉大だった、お世話になりっぱなしだ。中間発表後はダラダラ生活しながら少々アルバイトのような生活をしていた(理想の生活。ちなみに中間発表の反動で研究室には全く行かなくなった(きっと体調を回復させる大事な時期!)。アルバイトは友人の紹介でヘルプという形で携わった。結構自由にやらせてもらいありがたかった。とあるアプリケーションのアーキテクチャ選定と実装だったり、あとはバックエンドのOpenID Connect周りを書いていた気がする。何か生産的なことをやっていると余計なことを考えなくて済むし、人に必要とされるのは精神的に悪くなかったりする。


yapatta.hatenablog.com

↑SUCONに参加した。本戦出場はかなわなかったが、去年より解像度が上がっていた。逆に考えないといけないことが多くなって、前みたいにノリでできなくなったな(逆にいい傾向?)。


9月

大学院の先輩と自作データベース作ろうぜ会みたいなのをやっていた。執筆現在自分が未完成で放置してしまっている。卒論終えたら完成させたい!

github.com

ブロック、バッファ、ログレベルで自作しているため、僕らが普段利用するSQLクエリだったりインデックスまで進むのにすごく時間がかかる。因みに自分はConcurrency Managerの前で実装が止まってしまっている

tarovel4842.hatenablog.com

先輩が書いてくれたすごく良い記事。


yapatta.hatenablog.com

振り返ると当時結構本を読んでいたな。


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某の続編を書いた。Part3そろそろ書くか。。。

10月

大学4年の秋学期が始まった。とある事情で1年生が多く履修する授業を取っていて、一年生と話して永遠に若いな〜ってなっていた。

研究においては卒論テーマを先生と話して決め、そろそろ研究に向き合うか〜ってなっていた。大分精神状態が回復していた、時間が解決することも多い。


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この時期友人からベースを借りてベースの練習が楽しくなってしまった。熱中できることあると良いね、活力が生まれる。


11月

卒論に向けて研究室に出向いて作業するようになってきた。大学通うと生活習慣が良くなる。研究室の先輩に好きな音楽を紹介してもらうのが楽しかった。

www.youtube.com

高橋鮎生の無国籍感。トロトロしていく。End Of Earth


youtu.be

あとは、YMOのSeoul Musicが良い。パァ! フクチキフクチキと刻まれるボイスドラムが中々クセになる。サンプリングして取ったらしくて、80年代にボーカロイドの基礎となることをやってのけているのが凄い。歌詞から韓国の当時の時代感がリアルに感じられてそれもまた良い。

youtu.be

余談だが、僕はandymoriというアーティストが好きで彼に布教したがあまり響かなかったぽい。相対性理論にはツボっていた。その人ならではのツボを理解するのって難しい。


yapatta.hatenablog.com

卒論に対する気持ちが前向きになりつつある。


yapatta.hatenablog.com

語るのが難しい内容について書評を書いてみた。自分が持っている観念をうまく言語化できない、それがバイアスにまみれているのかもわからない。それでも書くことで少しは分かってくるのかも知れない。書くことが自分と向き合うことであると実感する。

12月

yapatta.hatenablog.com

新たな試みで理工学部アドベントカレンダー2021を主催した。学部のコミュニティをもっと活発化させたかった。予想よりも圧倒的に多くの人が記事を書いてくれたし、記事を書くだけでなくアドカレを布教してくれた人もいたし、学部コミュニティが盛り上がったしで、開催して本当によかった。来年誰か主催をお願いしたい

そろそろ卒論がまずい、何とか12月中にデータ取り終えて論文執筆を始めたい。今になって研究室を休んでいたことによる遅れを実感するのだった。

とは言いつつ、この一年全体で見れば何だかんだ良い方向に向かったしプログラミング以外で楽しいことを結構見つけられたし、周りの人間の優しさ、ありがたさに気づけたし、来年は面白い挑戦ができそうだしで、きっと良いものだったのだろう!

来年の自分頑張れ〜