オーストリアで風邪を引いたお話

yapattaです。色々あってブログ更新2週間ほどできなかった。 今週火曜に風邪を引いて、やっと治りかけたので今回はそのお話でも。

 

まず、火曜に異変が起きた。朝から咳が少し出る。午後になってから身体が重くなり、悪い予感がして早退することに。上司に手伝って貰ってPCR検査の予約をする。

 

帰宅した頃には確実に熱があると感じられるぐらいに辛かった。とは言えPCR検査を受けに行かなければならない。ということで近くの薬局へ。途中の経路でインド人の友達と会い励ましてくれた、ありがたい。薬局で検査、長い綿棒を鼻に入れられる、チクチクしてむずがゆい。最大48時間で結果が来るからそれまで待つように言われた。因みに薬局のおばちゃん、英語で説明してくれるし何かと心配してくれて助かった。

 

そして家に帰る。身体が疲れているのか布団に沈み込んで寝る。夕方目が冷めときにはびっしょり汗をかいていた。これはまずいぞってことでこれから先どう処置すればいいか一応調べることに。番号1450のHealth Advice Hotlineに取り合えず電話する。1回目ドイツ語しか話さないおばちゃんが出てきて何も分からないので、再びかけ直すことに。次は英語を話してくれたので色々聞くことに。英語話者ガチャを振らないといけないが、それでも多人数が英語話せるのはありがたい。緊急のときは141に電話すれば良いし、そうじゃないときはhouse doctorに行って処方箋を貰って薬局行けばいいみたいなことを聞いた。取り敢えず一安心。一旦コロナの結果が来るまで待つことに。

 

そして翌日になる。全然熱は引かないし何なら昨日より辛い。ただ陰性のメールを受け取ってひとまず安心。雇用契約で二日以上の休みを取るときは医師の証明書が必要なのと、薬を貰った方が良さそうなので病院を探すことに。このとき何故か僕はHealth Advice Hotlineじゃなくて救急の141に電話して聞いてしまった。もちろんお門違いであるせいで、Google Mapで近くの医者を探せとしか言われなかった。その後、社の他のインターン生が近くに住んでることもあり彼が近くの病院を教えてくれて予約することに。取り敢えず12時に予約完了して一安心。そしてまた眠りにつく。

 

10分ぐらい歩いて病院に着く。ECARD*1がまだ届いていないので、前に貰ったECARD申請書を代わりに提示する。social security number*2で個人照会できるぽい。因みに社会保険について軽く説明。基本的に医療費はタダである。とは言え給料から社会保障費はしっかり引かれている。雇用者が労働者の社会保険加入の義務があるのだ(まあこれは日本も同じか)。

 

国の法律でsick leaveが適用されるのも非常にありがたい。風邪を引いたとしても、有給(1年に25日も貰える!)を使う必要が無くゆっくり休める。精神的に心強い。

 

話を戻すと、患者が多いからまた14時頃来てと追い出されてしまった。12時に予約したよね?っ聞いても取り合ってくれず。再び14時に向かうことに。ひでえ。友人に聞いてみたら一般的には無いが個人医だとあるかもとか。無事14時に診断を受けれてただの風邪だと診断された(良かった)。その後薬局でMEFENAM*3というを買って帰宅。3.9ユーロ、あまり高くなくて助かった。

 

その後はずっと寝て汗をかいてシャワーを浴びての繰り返しの生活を送っていた。結構きつかったが、インド人の友人が代わりに食事の買い物行ってきてくれたりで本当に助かった。レンチンフードや冷凍ピザとかが便利だった。食欲は相変わらず旺盛だったのは不幸中の幸い。

 

病院に行ってから三日ほどで熱も下がってきて大分楽になった。異国で風邪を引いて治す経験を手に入れたってのはでかい。ただ喉がまだ痛いのでもう少し療養は必要だが、来週には完全回復してまたオーストリア生活楽しんで行きたいぜ。

 

因みに久しぶりにゆっくり休む期間を貰えたのは良かったかも知れない。2ヶ月間ずっと走り続けていて疲弊していたのかも。

*1:保険証みたいなもの

*2:個人を特定する社会保険番号

*3:鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用があるらしい

オーストリアでラーメン禁断症状が発生しラーメン自作することに

どうもやぱったです。

ついにオーストリア生活6週目が終わったわけだが、急にラーメン禁断症状が発生して居ても立っても居られなくなった。ということで思い立ってラーメンを自作してみた。因みに日本レストランで一応ラーメンを食べられるんだけど、微妙に日本の味と違うラーメンを食べるのに12.5ユーロ*1も支払うのがどうにも悔しくて、ラーメンを作ることにした。エンジニアたるものDo it yourselfの精神なのである。

 

まず必要な材料を考える。思い立ったのが土曜の夕方ということもあり時間的にアジアンスーパーに訪れることが不可能だった。そのためダシ類は一旦諦める。代替品として魚醤とサンマの塩漬けを使うことに。一応魚介のダシは出るだろう。

次に豚と鶏に関して。スープを作るのにどうしても骨付きの肉が欲しい。幸運にもスペアリブと鶏手羽を見つけた。これは嬉しい。骨以外の肉の部分はチャーシューとしても使える優れものだ。

醤油とみりん風は以前アジアンスーパーで買ったものを使う。韓国醤油で微妙に味が違うのだがしょうがない。日本の濃口醤油と比べて塩味が薄く甘みが強く臭みがある。

麺に関してはベーキングパウダーとパスタ麺を使って中華麺を錬成することに。中華麺を買うよりよっぽどコスパが良い。

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まあこんな感じで最低限条件が揃ったから実際作ることに。

まず鶏手羽とスペアリブを煮込む。灰汁が出るけど気にしない*2、もうどうにでもなれ。

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良い感じに煮込んだら、甘味を出すためにニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ニンニクを入れてさらに煮込む。

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程よく煮込んで肉がホロホロしてきたら、肉と骨を分離する。そのとき髄も取り出せるなら出してしまう。そして分離した肉を醤油ダレにつけておく。この醤油ダレは韓国醤油、みりん風、魚醤、サンマの塩漬け、そして岩塩を適当に混ぜて作る。それなりに旨みが出ていて安心した。

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その後スープの方を煮込み続ける。水が足りなくなったら更に増やして混ぜ続ける。良い感じに乳化した。無事スープが完成した。

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チャーシューを漬け終わったタレに生ニンニクを漬ける。これはタレにパンチを付けるという意図。

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そしてタレを温めてスープと混ぜて麺を茹で終えたら完成である。何だかんだ完成まで2時間ちょいかかった。寮の友人にまだ作ってるの〜!って言われてしまった*3

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具はチャーシュー以外無く最小構成である。麺とチャーシューとスープがあればラーメンはラーメンだ!因みにスープはしっかり甘めの豚骨醤油になっている。安心した。魚介風味も多少感じられる。麺はシュポシュポしている。つけ麺として食べるのが良さそうだ。チャーシューも甘めにできた。味の濃さは結構ちょうど良い。韓国醤油のお陰か全体的に甘めに仕上がった。日本のとは微妙に味が違うけどこれはこれで美味しいし、外食ラーメンの3分の1程の値段で食べれるので大満足である。次回はもう少し時間をかけてトッピングを増やしていきたい。買える食材で試行錯誤するのは面白い。

 

因みにオーストリアに来てから何気ない経験だったりが回り回って役立つことが多い。それは生活力なのか分からないけど確かに大学時代培った独り暮らしの試行錯誤には意味があったんだなあと痛感する。Do it yourselfの精神を持ち続けたいわね。

*1:日本円で大体1500円越えるほど

*2:灰汁取りが面倒くさい

*3:ラーメン欲を満たすのなら2時間ちょいなどえんやこらなのである

最近よく思うこと

最近よく思うこと。

 

自分の発言を振り返ってみると、悪い発言だったかな-、と後になって後悔するときがある。それには文化が違かったり、そのとき自分が無神経だったり、疲れてたりと色々な理由がある。

 

ただそのとき自分ができなかったことに対してしょうがないなと割り切るのって重要だ。自分なりの意図があったんだと、引きずるよりはその瞬間に感じたものを大事にしようと。

 

それか良くない状況に陥ってしまいそうになったとき、自分の状況を客観視できるといい。あ-、これチャレンジに出たから気をつけようみたいな感覚。経験から学ぶことも多い。段々と自分も年を取ったのかも知れない。

 

上の二つ両方に言えることなんだけど、自分の感覚を信じるってのが大事。自分が感じたものは確かにそのときは正しかったのだと。そうでもしないと過去の経験を元に今を判断すらできない。こうできたのではないかという反実仮想にずっと浸るだけになってしまう(反実仮想に浸るってのは、現実の感覚に蓋をすることなのかも知れない)。感覚の積み重ねをしてこそ、当時の自分との差異に気づく。

 

 

こっち来て思ったことで、インターネット上にあるオーストリアはこう!みたいな記事殆ど役に立たなかった。結局コミュニケーションを取る相手は唯一無二で、あまりステレオタイプに当てはめる意味はない。それよりもどんどんコミュニケーションを取っていって、瞬間瞬間で相手の人となりを理解していった方が良い。習慣とか文化も直接そこにいる人達に聞いた方が良い。変に頭ごなしに考えるよりも、トライエラーをしながら身体で学ぶ方が有意義だ。

 

 

多分この記事も自分の行為を正当化するために書いてる節がある。とは言え将来の自分が良い方向に持っていければ万々歳なのだ。柔軟な態度でその時その時の感覚を大事にしてきいたい。

そろそろネタが切れる気がしてくるオーストリア生活5週目

ついにオーストリアでの労働5週目が終わった。最近段々と書くネタが切れないか心配になってくる。

 

そういえば段々英語が聞き取れるようになって、雑談の内容がわかるときが出てきた。英語を使ってコミュニケーションを取ることが苦にならなくなって、前より積極的に言葉を発せるようになった。所々で冗談も言えるようになり、自分の進歩を感じずにはいられない。

 

労働に関しても結構良い調子。今週を振り返ってみると、自分のタスクをストレスなく伸び伸びとこなせている気がする。前は労働をしたら毎日8時間寝ても眠かったし朝がしんどかったけど、最近は朝起きて時間内に職場に向かえるようになった。あと職場の人達が優しい。残業の強要など勿論無いし、成果を出すとどんどん褒めてくれる。こっちも褒めたくなる。質問するときでも忙しかったら勿論後回しにされるけど、気軽に質問もできる。

 

環境っていうのは本当に大事だと思う。そして環境を変えることができるという実感を持つことはさらに大事だと思う。

昔誰かが、嫌だと思っても自分で周囲に働きかければ環境を変えられるってことを言っていた。その人はどこまで本気でそれを言ったのかわからないが、僕はあまりその言葉に納得できなかった。根付いた文化を変えることは良くも悪くも難しい。その環境に残る人達ってのは、その文化に適合した人達であって、環境を変えるっていうのはいちいち説得して彼らの考えを改めさせないといけないってことだからだ。労力に見合わない。まして自分のような新人が説得するのはもっと難しい。それだったら環境を変えて、自分が良いと感じる文化を持つ場所に行く方が全然良い。そして将来的に自分が段々と力をつけたら居心地のいい環境を作って後進を助けていけばいい。

 

できないことがたくさんあるってのは悪くないのかもしれない。日常の生活をするにも一苦労なんだけど、最初が低いとどんどんできることが増えていくから楽しい。生きている実感が湧く。あと人に感謝する機会が多くなった。迷惑をかけないで生活するなんてもう無理だ。もうそれはしょうがないなと開き直って良くて、こっちも精一杯頑張るし後でお返ししようぐらいの気持ちで良い気がする。何か少しずつポジティブになっているのかもしれない。嬉しい。

 

 

ところで近くの大学院に通うインド人と仲良くなった。時折大袈裟な感じが本当に面白い。電車で自分がうたた寝して彼に起こしてもらったんだけど、8回も起こして大変だったんだよ!って言われた。8回は流石に大袈裟すぎるんだけど彼の優しさは確かに充分に伝わった。

彼は中々にケチで外食に5ユーロ以上かけるなどけしからんみたいな持論を押し通していた。僕も面白がって5ユーロ以下で食べれる外食レストランをひたすらに歩いて探すみたいなことをやった。結局マクドナルドでMacFirstっていうハンバーガーとポテトとジュースのセットを買うのが4.9ユーロで最適だった。マクドナルド偉大すぎるな。因みにこっちの国の外食は非常に高くて10ユーロ超えるのは当たり前だ。

皆ご存知のようにインド英語は本当に訛りが強くてマジで何言っているか理解できない。ロシア英語、アラビア英語とは比べ物にならないほど段違いだ。けどインド英語のイントネーションは好き。少し福島弁っぽくて何となく懐かしさを感じる。

因みにインド人留学生は多い。英語が通じるし物価があまり高くないってことでオーストリアの大学院が人気だとか。とにかく興味深い話だ。

 

 

今週も何とか乗り切ったぞ!嬉しい〜

オーストリアで労働を初めて一ヶ月経ちそうだ

今週末はブログ書く時間が取れなそうだけど、一方で今日は祝日(キリスト昇天祭)で暇なので日記を書いていく。

今の所、怠惰な自分が毎週更新できて驚きだ。

 

 

さて本題。

もう一ヶ月経ちそうだ。案外早い。これを六回繰り返したら日本に帰るとなると本当にあっという間である。

因みに一ヶ月経ったけどドイツ語はほとんど覚えていない。ciaoとdanke schönとbitte schönぐらいしか覚えていない*1。これは自分が怠惰というよりは職場でコミュニケーションに必要な言語は英語だし、関わるオーストリア人が皆英語ペラペラ過ぎてドイツ語が必要ないからである。実際スーパー、ショッピングセンター、レストラン、はたまた駅でも英語で質問するとほとんどの人が適切に答えてくれる。ロシアとは大違いすぎる〜*2

どんな教育を施せば英語を話せる人がこんなにも増えるのか不思議である(ドイツ語が英語に近いからかな?)。特にソフトウェアエンジニアみたいな国に関わらず業務内容が近い職に関しては外国からも人材を集めて協業できるのは良い。逆に日本人だけで日本のソフトウェア業界成り立っているのもすごい。外国からエンジニアを雇用できるのなら、未経験からエンジニア!みたいな謳い文句も無くなりそう(専門学校や大学でCSを学んだ外国人を雇用する方が良いため)。

 

 

労働に関しては朝起きるのがしんどすぎたが大分マシになってきた。というのも上司に朝しんどいことを相談して少し解決したからだ。たまにぎりぎりの電車に乗って遅れてしまいコアタイムに間に合わないことがあったので早めに解決しようと思って相談した。規則だから自分だけ遅れて行くことはできないし、慣れない生活や言語とかを言い訳にはできないんだけど、話を聞いてもらって大分楽になったし頑張ろうと思えた。どんなに疲れていても夜寝る前にシャワーを浴びると朝浴びるエネルギーが要らなくスムーズに起きれるからそれを実践したい*3。因みにミーティングあたりで本当に眠気が襲い瞼の母みたいな状態になるときがあるんだけど、早めに出社してコーヒーを飲んでミーティングに挑むのが良さそう。自分に無理がない程度に妥協点を見つけていきたい。

 

 

ところで三週間経ったタイミングで、このまま職場以外にコミュニティが存在しなくなり労働人間になることを危惧していた。こういうのはメンタルが悪くなる前に早めに手をうっておいたほうが良い。

じゃあコミュニティに入るにもどんなところが良いだろう?と考えたときに、日本を好きな人が集まる場所(自分が日本人であることを活かしたい)、自分の過去の経験を使えるって観点で剣道の道場に行ってきた。剣道をやらせてくれた両親には感謝である。寮の近くの小学校で練習をしているということで軽い気持ちで体験に行ってきた*4。練習をした感想として、日本人以上に礼儀作法がしっかりしているし剣道を本当に愛してやまないことが伝わった*5

そしてリンツに来てから初めて日本語話者のオーストリア人を見つけた!これはかなり嬉しい*6。剣道の修行?で日本に何回か行っていたらしい。25歳で剣道を始めるまではスポーツ経験がなかった中、15年ほど剣道を続けているの本当に尊敬する。オーストリア第三の都市であるリンツに道場は一つしか無いぐらいに剣道人口が少ない中で皆楽しく続けているのを見ていたら嬉しくなっちゃった。

日本帰国まで道着、防具、竹刀一式を貸してくれるらしい。ありがたすぎて定期的に練習に通おうと思う。いい運動になるし、昔と比べて伸び伸びとできて楽しそうだ。

 

 

こんな感じでもう一ヶ月が終わる。早い。語学力に関しては意識して学ばないとマジで身につかないことを痛感して徐々に英語の学習を頑張ろうと思う。。。

 

続く。。。

*1:ciao: ばいばい、danke schön: ありがとう、bitte schön: どういたしまして

*2:大学で必修として第二外国語でドイツ語を学んでいる人達にこれを伝えたら皆勉強しなくなりそう。とは言え、その国を知るには母語を学ぶのは大事だ

*3:朝にシャワーを取っておくと、それが面倒くさいせいで朝起きるのがしんどくなる

*4:真面目に剣道をやるのは8年ぶりだったけど案外身体は覚えていてびっくりした、ただ体力は無くて非常に疲れてしまった

*5:稽古以外に日本剣道形をめちゃくちゃ練習していた

*6:日本レストランに行っても基本的に店員は中国人しか居ないし、まじで日本語を話す人間を見かけなすぎて寂しくなっていた

オーストリアでの労働3週間目の実感

ひええ、フルタイム労働大変だわ。

週5で労働してる全人類に尊敬の念を抱いている。

朝起きて9時には仕事場に着いてるというのが無理ゲー過ぎる。疲労(慣れない文化、言語、生活からか?)のせいにして永遠に睡眠していたい。毎朝頭の中で遅刻する言い訳を超高速に考えている。どうしてこんなにも労働前の朝は憂鬱なんだろう。

とはいえ何とか毎日電車に乗って会社に向かえている。会社に着くのはギリギリか少し遅れてるけど。因みに金曜日に近づくほど出勤のストレスが減っていく。

 

そういえば今週からパレスチナ出身の上司が休暇から帰ってきて色々話すようになった。体格的に強キャラ感が半端ない。

そして彼にアラブの国でたまに起きるリアルストリートファイトの話をしてもらった。ベルトがメリケンサックの役割を果たすらしくて殴るときの武器になるとか、相手が口から何か取り出そうとしている場合それが刃物である恐れが高いから注意せよとか。どんな世界線だ。

あとランチではタイムリーな話としてパレスチナアメリカ人ジャーナリスト銃殺事件の話も上がった。イスラエル警察が彼女の葬式を攻撃する動画を見せてもらった。自分の知識も英語力も足りなくてただ聞くことしかできなかった。けど無関心と思考の停止が罪であることもどこか自覚していて調べる契機になった(勿論イスラエル側の主張も合って自分がパレスチナ側の意見ばかり鵜呑みにするのも良くないと思う)。

 

ところで今の乏しすぎる食生活を打破するために、アジアンスーパーに行ってきた。この中国感本当に好き、実家のように安心する。

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取り敢えず醤油とみりん風調味料を手に入れた。日本で買うより2-3倍値段がした。日本のより安かったから試しに韓国の醤油を買ってみた。これは陳醤油って言うらしい。生で使うには臭くてしんどいけど、焼いてみたらなかなかに美味な甘めな濃口醤油。野菜炒めを作って食べるだけで大分幸せになってしまった。醤油無しではとてもじゃないけど生きていけない。

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アジアンスーパーを散策していたら懐かしさのせいかわからないけど、急に気持ちが湧き上がってきて悲しくなってきた。日本料理を作るにも一苦労という現状から、もくもく煙のように様々な不便な現実を想像する。コミュニケーション、食事、手続きなどなど。どうして不便な状況にわざわざ自分を置いて生活しているのだろう。分からなくなってくる。別に日本に居ても幸せだし。

対照的に寮や会社の人間と話すと、オーストリアの豊かさ、治安を求めて必死で永住の機会を掴もうとしていることがわかる。

自分の行為がただの物好きの道楽のように思えてくる。

けれどさっきのパレスチナの問題もそうだし日本に居るだけじゃ気づけないこともあって、確かに学べるものもある気がしている(それが物質的ではないから分かりづらいんだけど)。どうも日本に居た自分が恵まれすぎていて日本だけで完結しちゃって、知らなくても生きていけることが多いのかもしれない。

 

因みに社のエンジニアの同僚はほとんど彼女持ちか結婚していてびっくりする。こんなにも世界が違うものかと。何なら焦りすら覚えてくる(惚気話を聞くこと自体は楽しい)。環境で感覚が良くも悪くも全く変わっていく。さらに同僚の結婚式に参加して急に結婚が身近になってきた。新郎新婦素敵すぎて自分も結婚したくなっちゃうよ。ひええええ。

これじゃあ社会に文句を言う余裕もないし社会的なイベントに憧れてしまう。飲み込まれそうだぜ(それはそれで良いのだと思う)。社会に向けて捻くれた駄文を書くこと自体楽しいのだけれども、社会に生かされていることも同時に実感している。そりゃ社会的に認められる行動をそれなりに取った方が承認も得られて結果的に幸せになる気がしてくる。

 

という感じで三週間も無事に終わりつつある。

リンツに来てからの初ラーメン

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金曜で労働を早く終われたこともあって、同僚に紹介されたラーメン屋?に行ってきた。名前は一期一会(ICHIGOICHIE)。因みにエジプト人の彼はこの店のラーメンがあまり好きじゃなかったらしい。ただ彼女が好きらしくてしょうがなく付き合わさせられるとか。

場所はリンツの街の中心地。Hauptplatz駅から歩いて五分ほど。ショッピングセンターの中にある。

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勿論ジャパニーズレストランとは名ばかりで店員は全員中国人だったし、とは言えメニューは全て日本語のローマ字表記になっているし良くわからない。中国人マジでたくましいな。

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取り敢えずRAMENメニューの一番上にあるBLACKGARLIC_RAMENってやつを注文。12.5ユーロ。日本円換算で1600円行かないほど、普通に高い。とは言え異国の地でラーメンを補給できるのは貴重なので目をつぶることに。

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注文してから10分しないうちにラーメンがやってきた。早い。見た目は日本とも遜色が無いとんこつラーメン。

いざ口に運んでみる。そういえば異様に箸が長い。日本の1.8倍ほどの長さ。

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まずスープを一口。乳化気味のスープ。結構旨い、豚から旨みがしっかり採れている。塩っ気が強いのが唯一の難点。


次に麺を口に運ぶ。

とんこつラーメンにしては柔らかくて細くてただ弾力はあって不思議な麺。太さが全然違うのだけれども、深センで食べたラーメンの麺に近い。日本のとんこつラーメンに近づけるために、次頼むときは硬めを要望する必要がありそうだ。


チャーシューは結構ホロホロで炙ってもあって、個人的に非常に満足だった。魯肉飯に乗っているチャーシューに近いのかも!?

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そして無事完食。スープは全て飲むにはしょっぱかった。全体的に麺をどうにかしたら日本で食べれる並に美味しい。

誰かが言ってた、異国の地であっても中国人とインド人が作る料理は信頼できる、という言葉身を以て感じた。


とは言え次にまた行くかと言われたら微妙かも知れない。というのも日本でラーメン英才教育を受けて舌が肥えてしまった自分にはやはり何か物足りないのだ。過去の恋人が良すぎて何でもその恋人と比較しちゃうみたいな感覚?

こだわりが強くなりすぎたモノよりも、こんなものかと諦められるモノぐらいの方が良いのかも。経験を基に分析しないであるがままに受け入れられる。

 

ただ異国の地で食べるにしては美味しかったし、こうやってネタにもできたから良い経験だった気がする。


続く。。。