yapattaです。
最近記事を書いてなかったので、何を書こうと思っていたとき、6月は意外と本を読んでいたため、読書記録を書くことに決めた。今月は日本文学がどうしても多かった(授業で使うこともあって)。
読んだ本
- 憂国
- 押絵と旅する男
- 春琴抄
- 少女地獄
- 党生活者
- 共産党宣言
- リーダブルコード
- 人工知能は人間を超えるか
党生活者や共産党宣言は、思想系の本であるので評価を自粛するが(それでも内容は面白い)、それを除いた本の中で、個人的に一番面白かった本は江戸川乱歩の押絵と旅する男だった。
あらすじをかなり大雑把に言う。
詳しい内容は調べたら出てくるはず(青空文庫にも上がっているので)
主人公の兄がある女の子に一目惚れしたが、実はその女の子は押絵に描かれていた女で、その子のことが好きすぎて、兄までもが押絵の中に入り二人は押絵の中で幸せに暮らしました。みたいな話。
主人公の兄を、IT技術が進化した世界にはてはめることができるため面白いと感じた。
近い将来、自分が現実世界で生命を捨てて、バーチャル世界に生命を持つことも可能になるかもしれない。
そんな世の中で、バーチャル上の少女が好きすぎるため、現実世界の生命を自ら失い、VR空間に生きるみたいなこと(攻殻機動隊の電脳化みたいなイメージか)が起こったら、それはまさに押絵と旅する男になってしまうわけだ。
こんなことが起きたら面白いなと夢想してしまった。(ただし自分はやりたくない)
90年前の小説の内容が、違った意味を内包して現実世界に舞い戻ってきたらどうだろう?と考えるの楽しいから、大正あたりの文学読むの面白いよ!
もし良かったら是非読んでみてね!